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 MFJ-259B他日本語マニュアル
2018年4月18日
 旧サーバにアップしていたMFJ製品の取扱説明書の日本語訳へのアクセスがいまだあるようなので、本サイトでもダウンロードできるよう本サーバにもファイルを保存しておきます。ただし、本日本語訳は個人が私的に利用することを目的に作成したものであり、誤訳等があるかもしれませんので自己責任で活用してください。


  ● MFJ-259B       アンテナアナライザー

 ● MFJ-66          ディップメータ アダプター (MFJ-259B用)

 ● MFJ-989D       1.5Kw アンテナチューナー

 ● MFJ-998RT      1.5Kw リモートアンテナチューナー

 ● RT-600         600w リモートアンテナチューナー [ 2018/12/8 追加 ]

 ●  AT-1000ProU   1000w アンテナチューナー [ 2021/2/23 追加 ]

  ● OWON HDS272S  ハンディオシロスコープ [ 2023/4/10 追加 ]



 アマチュア局無線設備変更申請(届出)関係添付資料
2018年4月18日
 総務省へ無線設備の変更申請(届出)書を提出した時の各種添付ファイルを保存しておきます。


 ● 付属装置の諸元その1  RTTY、PSK31、アナログSSTVを追加

 ● 付属装置の諸元その2  TNCを使用したRTTY、パケット通信を追加

 ● 付属装置の諸元その3  JT65、FT8、JT4、JT9、T10、QRA64、デジタルSSTVを追加

 ● 付属装置の諸元その4  FT4を追加、FT8変調方式の変更 [ 2019/10/25 追加 ]

 ● リニアアンプの動作特性  リニアアンプ FL-2100Z の200W改造

 ● 無線設備の遠隔操作についての適合説明   アイコム RS-BA1を利用した無線設備の遠隔操作



 リモートアンテナチューナー MFJ-998RT 故障修理
2018年10月1日
 1.5Kwハイパワー・リモートアンテナチューナーMFJ−998RTを利用して6年余りが経過しました。購入した2012年6月当時の為替レートは、1ドルが80円程度であったので、確か米国のネットショップから5万円台で入手できた記憶があります。このアンテナチューナーとクリエート・デザイン(株)のV型ダイポールアンテナ730Vー1Hを組み合わせて快適にHF運用を楽しんできました。ただし、このアンテナチューナーには弱点があり、チューニング時にアンテナ負荷に直列に挿入されるアブソーバー抵抗R212が焼損する事例が多発しているようです。
 当方のチューナーも使用開始後3年程度経過してから突然チューニング動作をしなくなりました。設置後3年が経過して始めてチューナーを下ろし、カバーを開けたところ大量の水が出てきました。パッキンで防水されているようですが、隙間から少しずつ雨水が浸入したようです。ケース下部から5cm位水が溜まっており、LCDディスプレーと操作ボタンが配置されている部分が完全に水に浸かっていました。当時、恐る恐る電源SWをONしたところ無事電源が入り、LCD表示が現れました。水に浸かってもLCDディスプレーの機能は大丈夫でした。しかし、ダミーのアンテナを接続してキャリアを注入してもチューニング動作が始まりません。内部を点検してみると、アブソーバ抵抗R212の表面のプラスチックが熔解しているではありませんか。R212を取り外して抵抗値を測定すると無限大になっていました。R212は25オーム15Wの仕様ですが放熱器がついておらず、長時間のチューニング動作による発熱で壊れたようです。そこで、R212を25オーム30Wの抵抗に変更し、さらに銅板を取り付けて放熱効果を高めました。浸水対策として、カバーの下部に直径5mm程度の孔をあけて水抜きできるようにしました。これで無事修復が完了し、その後問題なく使用できていました。





 1年ぐらい前から、10W程度のキャリア注入ではチューニング動作が始まらず、パワーをさらに大きくしないとチューニングできない現象が現れていましたが、チューナーを下すのが面倒でそのまま運用していました。9月4日の台風21号の暴風でV型ダイポールアンテナが倒れてしまったので、アンテナの建て替えに合わせてMFJ-998RTも今回点検してみることにしました。

 MFJ-998RTの内部に水が溜まっていないか心配でしたが、カバーを外してみると水抜きの穴が機能したのか全く浸水した気配はありませんでした。ただし、一度LCDディスプレーと操作スイッチ部がどっぷりと水に浸かったため、この周辺の錆が目立ちます。チューナーの機能を確認するため、電源を入れてみるとカチッとリレーの動作音がして電源が入りました。しかし、LCDディスプレーに何も表示されません。バックライトは点いているので、コントラストの調整が悪いのかと思い、調整用半固定抵抗器をドライバーで回してみたら頭の部分が取れてしまいました。腐食していたようです。10Kオームの半固定ボリュームを交換し、コントラスト調整をすると部分的に文字が表示されました。やはりLCDも浸水で時間とともに劣化したようです。非常に見づらい状態ですが、取扱説明書の表示例と見比べておおよその判読ができなくもないので、このまま使用することにしました。






 アンテナ端子にダミーを接続し、キャリアを注入してもチューニング動作に入りません。どこかが故障しているようです。チューナーの設定を工場出荷状態にリセットしてもNGです。セルフテスト、リレーテストを実施したらすべてPASSと表示されました。どうやらチューナーの心臓部は機能しているようです。基板上の部品を目視点検してみると、過去に取り換えたアブソーバー抵抗R212の表面のプラスチックが熔解していることに気づきました。また、同じ故障が再発したようです。R212を取り外して抵抗値を測定すると25Kオームになっていました。R212を銅板で放熱させるように改造したのですが、使用した銅板の表面に保護用のフィルムが貼ってあり、これを剥がさずに使用したため熱伝導が悪くなっていたようです。幸い、前回の修理でRSコンポーネンツから購入したMP-930が1個余っていたのでこれを活用して交換しました。






 再度キャリアを注入してもチューニング動作に入りません。まだ他に問題があるようです。ここで、キャリアを注入してもLCDディスプレーの周波数カウンター表示が変化せずカウントしていないことに気づきました。RF検出部に問題があるようです。このあたりを点検してみると、RF検出部から出ているFWDと記された白色の電線の片方が基板から外れていました。半田付け不良でした。MFJの製品によくある不具合です。半田付けを手直しして、キャリアを注入すると、カチカチとリレー音がしてチューニング動作を始めました。






 故障の経緯を推測すると、R212の発熱で徐々に抵抗値が高くなり、キャリア電力を大きくしないとチューニング動作が行われず、さらにR212が発熱し破壊されていったものと思います。
同時に、MFJ-989RTを下す時の振動でRF検出部の配線が外れ全くチューニング動作しなくなったのではないかと思います。



 デルタループアンテナ設置
2018年10月30日
 約7年間使用してきたV型ダイポールアンテナ(クリエート・デザイン(730V-1H)が9月の台風21号で倒れてしまいました。アンテナ本体は大丈夫だったのですが、アンテナマスト(32mmφ)が強風でグニャリと曲がってしまったのです。短波帯の予備アンテナとして、ナガラ電子工業のバーチカルアンテナ(OHM-6510ATE)も設置していますが、バーチカル特有のノイズが多くあまり利用する機会がありません。730V-1Hはよく飛ぶ素晴らしいアンテナだったので、立て直すことも考えたのですが、老齢の身、一人で建てるにはあまりに重く今後のメンテナンスのことも考慮し再利用することをあきらめました。

 そこで、以前から興味があったデルタループアンテナをV型ダイポールの代わりに設置することにしました。ループ長17mの18MHz用デルタループアンテナにATUを組み合わせて3.5MHz〜28MHzのマルチバンドアンテナとして利用している局が多数いるようです。九州のアマチュア局の方がデルタループアンテナを受注生産していることを知り、18MHz用デルタループアンテナの製作を依頼しました。約2週間で製作が完了しアンテナが送られてきました。固定局用として肉厚のアルミパイプを使用した頑丈な造りにしてもらいましたが、重さは4.5Kg程度と軽量です。また、このアンテナは釣り竿方式でアンテナエレメントを順に伸ばしていく構造のため、容易に1人で設置することができました。費用も730V-1Hの約3分の1で済みました。






 給電点の高さ7mでの共振周波数をアンテナアナライザー(MFJ-259B)にて測定したところ、17.2MHz(SWR1.4)となりました。18MHzで共振させるには、エレメントの長さをさらに短くする必要がありますが、ATU(MFJ-998RT)を用いてインピーダンスマッチングさせるので敢えてこのまま使用することにしました。   3.5MHz帯から28MHz帯までMFJ-998RTでチューニングをしたところSWRは以下のようになりました。



3.56MHz 7.10MHz 10.13MHz 14.18MHz 18.10MHz 21.20MHz 24.90MHz 28.20MHz
1.8 1.1 1.6 1.6 1.5 1.1 1.4 1.8

 チューニング範囲とチューニング精度が高いATU(AH-4やHC-200ATF等)を利用すれば、各バンドともSWRが1.5以下でインピーダンス整合できると思われます。






 地上高0.5mに設置したバーチカルアンテナ(OHM-6510ATE+HC-200ATF)と受信レベルを7MHz帯で比較したところ、Sメーターで3程度強く受信できています。



 リモートアンテナチューナー LDG RT-600 購入
2018年12月8日
 デルタループアンテナにリモートアンテナチューナーMFJ-998RTを取り付けて1ヶ月程運用した後、突然MFJ-998RTが故障してしまいました。チューニング動作は行われるのですが、チューニング完了後にパワーを少しあげると再度チューニング動作を始めてしまうという不具合です。リセットなどで障害が回復するのかもしれませんが、チューナーを地上に降ろしカバーを取り外す必要があります。現在使用しているMFJ-998RTは過去に浸水の履歴があり、トラブルも多いので今回思い切って新しいチューナーを購入することにしました。

 MFJ-998RTは、1.5KWハイパワー仕様のため200Wのデジタルモードで長時間連続送信しても安心して使えますが、定価が770ドル(日本円で約8.7万円)と高価です。600W仕様のMFJ-994BRT、またはLDGのRT-600でも200Wのデジタルモードで使えなくもないので、このどちらかを選択することにしました。定価はMFJ-994BRTが400ドル、RT-600が450ドルです。ただし、MFJのリモートチューナーは屋内用と同じ仕様のものを屋外用に流用しているので対候性に不安があります。このため、価格は少し高いが屋外用として設計されたLDGのRT-600を購入することにしました。

 RT-600は国内の輸入販売業者で買うと約6万円しますが、米国のネットショップでは400ドル程度(約4.5万円)で販売されています。送料を加えても米国のショップから買った方が少し安くつきそうです。何回か利用したことがあるHam Radio Outletで販売価格を調べたら410ドルで在庫もありだったので、このショップでウェブ注文しました。送料79ドルを加えて合計489ドル(約5.5万円)でした。発送便の種類がUSPSのPriority Mail internationalだったので到着まで11日かかりました。荷物追跡のために、USPSのサイトでTraking Numberとe-mailアドレスを登録しておいたので、逐次Traking情報がメール通知されました。ちなみに、関税と通関料合わせて2,300円だったので、国内で買う価格と大差ありませんでした。






 RT-600を使用する前に、まず取扱説明書をよく読む必要があります。ネットでRT-600の日本語取説がないか検索してみましたが、残念ながら見つかりませんでした。googleで翻訳してみましたが理解不能な箇所がたくさん出てきます。仕方なく自力で翻訳することにしました。翻訳したRT-600取扱説明書を以下に保存しておきます。

 RT-600 600Wリモートアンテナチューナー


 リモートアンテナチューナー LDG RT-600 を使ってみた
2018年12月13日
 デルタループアンテナと組み合わせて使っていたリモートアンテナチューナーMFJ-998RTが故障したのでこれを取り外し、新しく購入したLDGのチューナーRT-600を設置しました。早速7MHz帯でチューニングしてみたところ、ストンとSWRが落ちました。ところが、チューニングテストをいろいろな周波数で連続して行っていたところ、30分程経ってから正常な動作をしなくなり、最終的には全くチューニングしなくなりました。慌ててチューナーをアンテナマストから降ろし、RT-600のケースを開けて基板を取り出し目視点検をしましたが異常はありません。

 MFJ-998RTを使用していた時は、アンテナとチューナーのアンテナ端子を銅線で直結していましたが、RT-600にはアンテナ端子として同軸端子しか付いていないので、中継端子代わりにアンテナとチューナーの間に手持ちの1:1バランを挿入しました。これが原因かと思い、バランを分解してみると、やはり内部のコイルが焼け焦げてていました。このバランは、クリエート・デザインのV型ダイポール730V-1に付属していたCB-5M/2Kという型式の耐電力2KWのバランです。アンテナインピーダンスが小さい周波数帯で給電点に大きな電流が流れ、バラン内部のアンテナと並列に接続されているコイルのエナメルが焦げて短絡状態になったようです。

 再度、RT-600をアンテナマストに取り付け、今度はアンテナとチューナーを直結してみました。これでチューナーは正常に動作するようになりました。3.5MHz帯から50MHz帯までチューニングしたところSWRは以下のとおりとなりました。


3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
2.5
1.3
2.0
1.3
1.0
3.0
1.4
1.5
2.2






 RT-600の素晴らしいところは、メモリーチューニング動作が極めて速いところです。一度使用した周波数付近でチューニングをすると瞬時で過去のチューニングデータを呼び出しセットします。また、RT-600の電源を切ると、電源を切る直前のチューニングデータを記憶し、再度電源を入れた時にこのデータを呼び出しセットします。同じ帯域をよく使う場合には便利です。

 また、バイアスティーRC-600を使用すると強制的にフルチューニング動作をさせることができます。RC-600のTuneボタンを押した状態でキャリアを送信し続け、その後Tuneボタンを開放するとフルチューニング動作を開始します。さらに、100Wの電力でチューニングできるところも利点です。MFJ-998RTは20W以上で長時間チューニングするとアブソーバー抵抗を焼いてしまう恐れがありました。




 デルタループアンテナに1:4バランを入れてみた
2018年12月26日
 ループ長17mのデルタループにLDGのリモートアンテナチューナーRT-600を付加して3.5MHz〜28MHz帯で利用できるマルチバンドアンテナシステムを目論んだのですが、RT-600のチューニングレンジでは3.5MHz帯をカバーすることができませんでした。このため、アンテナとチューナーの間に 1:4 の不平衡:平衡バランを挿入してみることにしました。バランは大進無線のDB-200KWを利用しました。DB-200KWは許容入力電力が連続500W、SSB1KWで、受注生産品となっていましたが即納してもらえました。マストへの取り付け金具は付属していなかったため自作しました。

 ループ長17mのデルタループにLDGのリモートアンテナチューナーRT-600を付加して3.5MHz〜28MHz帯で利用できるマルチバンドアンテナシステムを目論んだのですが、RT-600のチューニングレンジでは3.5MHz帯をカバーすることができませんでした。このため、アンテナとチューナーの間に 1:4 の不平衡:平衡バランを挿入してみることにしました。バランは大進無線のDB-200KWを利用しました。DB-200KWは許容入力電力が連続500W、SSB1KWで、受注生産品となっていましたが即納してもらえました。マストへの取り付け金具は付属していなかったため自作しました。






 バランを取り付けてRT-600で3.5MHzから50MHz帯をチューニングしたところ、SWRは以下のようになりました。


3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.0
1.0
1.1
1.8
1.0
1.4
2.1
1.2
1.2

 14MHz帯と24MHz帯を除いて全体的にSWRが低くなりました。DB-200KWの仕様は1.5MHz〜30MHz帯となっていますが、50MHz帯でも使えるようです。ところが、ローバンドでの運用で問題が発生しました。RT-600を50W程度の電力でチューニングした後、徐々にパワーを上げていくと急にSWRが大きくなりチューニングが外れるという現象がおきました。3.5MHz帯と7MHz帯では70W付近、10MHz帯では150W付近でこのような現象が現れます。14MHz帯以上の周波数では問題が起きません。これは、17m長デルタループアンテナはローバンドでのインピーダンスが極めて小さく、送信出力を大きくしたときにバランのコイルに大きな電流が流れ、フェライトが磁気飽和するためではないかと思います。

 しかしながら、このバランを挿入して大きなメリットもありました。ノイズが劇的に小さくなったことです。メイン機として使用しているアイコムの無線機IC-775DXUのSメーターで、7MHz帯では常時3〜4のノイズがありましたが、バラン挿入でSメーターがピクリとも動かなくなりました。




 1:4バランの耐電力改善
2019年1月1日
 18MHz用デルタループアンテナに取り付けた大進無線製の1:4バランがローバンドで70W以上の電力で正常に動作しないため、大進無線に相談したところ快くバランの改善を受けていただきました。年末年始の休業日でしたが早々に改善手直ししていただきました。改善前後の写真を添付しておきます。トロイダルコアの巻線が変更されています。


           改善前                   改善後



 バランの改善で、3.5MHzと7MHzで最大電力が100Wまで改善されました。100Wを少し超えるとやはりフェライトの磁気飽和のためかSWRが急に大きくなります。10MHzでは150Wから180Wに改善されました。
 バラン改善後の各バンドのSWRは以下のようになりました。

3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.0
1.6
1.2
1.8
1.0
1.6
3.0
1.4
1.2



  5KWハイパワーバランの購入
2019年2月20日
 大進無線の1:4バランDB-200KWを耐電力改善してもらいましたが、1週間程度運用したら改善効果がなくなって元の状態に戻ってしまいました。現在のアンテナ設備環境下でデジタルモード連続200W運用できるようなハイパワーバランが入手できないか調べてみたところ、DX-EngineeringのハイパワーバランBAL 200-H11-CTがよさそうでした。大進無線でもこのようなハイパワーバランが特注で製作できないか問い合わせしてみたところ、少々製作期間をみてもらえば試作してみるとのことでしたのでお願いすることにしました。ハイパワーバランの仕様は、50Ω不平衡:200Ω平衡、利用周波数帯域3.5MHz〜30MHz、耐電力Max5KW連続500Wです。
 約1ヶ月後に試作が完了したので購入させてもらいました。さすがに5KWバランとなると筐体が随分大きくなり、DX-Engineeringのハイパワーバランと同じぐらいの大きさです。早速、デルタループアンテナとATUの間に設置し使用してみました。ローバンドで200W連続注入しましたがATUは問題なく正常に動作しました。





 アンテナマストへの取り付け金具は以下の写真のように自作しました。





 1:4バラン交換後RT-600でチューニングした各バンドのSWRは以下のようになりました。残念ながら10MHz帯が使えなくなりました。

3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.0
1.2
>3
2.0
1.1
1.9
1.4
1.7
1.2



 同軸ケーブル内部への浸水
2019年2月27日
 18MHz用デルタループアンテナに使用している同軸ケーブル5D2Vに亀裂が入り浸水していることに気づきました。外皮を剥いでみたら亀裂が入ったところから1m以上外部導体の銅網線が変色していました。この同軸ケーブルはV型ダイポールアンテナを使っていた頃からのもので約25年ぐらい経っています。四半世紀を経た同軸ケーブルの外皮は硬化し、少し曲げると亀裂が入りそうな部分があります。紫外線よりも高温にさらされた部分の劣化が大きいようです。エアコンの室外機付近に敷設していた部分の外皮表面にぶつぶつができ固くなっていました。
 同軸ケーブルを交換する前後のSWRを測定しましたが、3.5〜50MHz帯において大きな変化はありませんでした。この程度の浸水では伝送特性に大きな影響を及ぼさなかったようです。






 RT−600の修理
2019年9月20日
 デジタルモード200Wで長時間RT−600を酷使してきたところRT−600の調子が悪くなりました。各バンドでSWRが徐々に高くなり、とうとうチューニングがとれなくなりました。チューニング動作はしているようですがSWRがストンと落ちません。RT−600をアンテナマストから取り外しケースを開けたところ、リアクトルを短絡するためのパワーリレーの中の1つのリレー接点が変色しています。よく観察してみるとリレー接点の接触面が歪んでいるように見えます。どうやらリレー接点がアークで焼けたようです。RT−600のパワーリレーは、OMRONのG2R−1−Eという透明なプラスチックのカバーで覆われているものを利用しているため、リレー接点の状態を容易に観察できます。






 同じりリレーがモノタロウにて1個379円で販売されていたので予備を含め5個購入しました。リレーを交換したところ元通り正常に動作するようになりました。各バンドのSWRは以下のようになりました。


3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.0
1.0
>3
1.5
1.0
2.2
1.5
1.0
1.8

 RT−600の修理ついでに、以前調子が悪くなり放置しておいたMFJ−998RTも調査してみました。ケースを開けてみたら直ぐに故障個所が見つかりました。プリント基板の一部にススが付着して黒くなっています。どうやらリレーが焼け焦げたようです。追って修復をしてみます。








 デジタル通信モード FT4を運用
2019年10月25日
 WSJT-X 2.1.0 の正式版がリリースされて約3か月が経ち興味本位でパソコンにインストールしてみました。WSJT-X 2.1.0 から FT4 の正式版が搭載され、 FT8 も変調方式が FSK からGFSK に変更されました。 FT4 はコンテスト用に開発されたようですが、7MHz帯を中心に通常のQSOで使用している局が増えてきました。やはり、 FT8 の半分の通信時間で交信できる点は魅力的です。


 早速、総務省電波利用電子申請・届出システムLiteで無線局の変更申請(届)を提出しました。 FT4 の追加と FT8 の変調方式の変更です。約2週間で審査終了の通知がありました。無線局の変更申請(届)に添付した「付属装置の諸元」をここに置いておきます。





 RT−600が再度故障
2019年11月11日
 9月に修理したRT−600の調子がまた悪くなりました。7MHzと3.5MHzのSWRが高くなりチューニングがとれません。ハイバンドでは問題なくSWRがストンと落ちます。内部リレーの接点が接触不良になっているようです。


 アンテナマストからRT−600を降ろしケース内部の基板を取り出そうとしたらケース内に水が溜まっていることに気づきました。前回修理後1ヶ月あまりの間に雨水が浸入したようです。幸い水の量は比較的少なく基板が浸るほどではありませんでした。


 基板上のすべてのリレーを目視点検しましたが接点が変色や変形しているようなものは見当たりませんでした。アンテナを繋いでチューニングすると各リレーはガチャガチャと動作しているのでチューニング機能は問題ないようです。そこで、リレー個体の動作確認をしようとDC12ボルトの電源を直接基板のリレーに加えていた時、失敗をしてしまいました。DC12ボルトを基板の配線に間違って触れさせてしまいました。バチっと音がしたので何らかの部品が壊れたかもしれないと思い、目視で探しましたが見た目ではわかりません。チューニング動作をさせてみたら全くリレーが動作しなくなりました。どうやら基板上の半導体を破壊したようです。RT−600の回路図は公開されてないのでこうなるとお手上げです。修理に米国へ送るとなると送料がかなりかかるので新品を買いなおした方がよさそうです。


 昨年購入した Ham Radio Outlet で在庫を確認してみると、$419.95 と昨年より$10高くなっています。7年ほど前に MFJ-998RT を購入した R&L Electronics の価格を調べてみたら$404.89 とHROよりも安価でした。送料もUSPSのPriority Mail Internationalで$69.60とHROよりも$10安価です。このショップで注文したら10日程で配達されました。国内消費税が10%にアップしたためか、課税が2,500円に上がってました。通関料は200円でした。








 FTDX101MP WSJT-X、TurboHAMLOG設定
2020年7月30日
 30年近く愛用してきたメインのリグであるIC-775DXUが壊れ電波が全く出なくなってしまいました。送信ボタンを押してすぐに異音がし異臭が漂いました。受信は正常にできます。送信回路のコンデンサがパンクしたのかもしれません。古いリグなのでメーカー修理はもうできません。新型コロナウィルスの流行でステイホームの時間が 長くなり無線をする時間も多くなったので思い切って新しいリグを購入することにしました。最新式のSDR機であ る八重洲無線のFTDX101MPに興味があったのでこれを購入することにしました。

 最近のリグは随分進化していて目新しい機能が満載で、使いこなすにはだいぶ時間がかかりそうです。まず最 初に、よく利用するWSJT-XとTurboHAMLOGが使えるように設定しようとしたのですが、これにだいぶ手間取りました。以下に設定した内容を記録しておきます。


 (WSJT-X)




 WSJT-Xの設定画面を開き、無線機をFT-DX101Dに設定します。CAT制御のシリアルポートをWindowsの デバイスマネージャーで割り当てられたポート番号を探します。EnhancedCOMと表示があるポートのCOM番号が該当の番号です。次にボーレートを38400に設定します。他の設定項目はデフォルトのままです。CATテストのボタンを 押しても直ぐに反応しませんがしばらく待つと色が変わります。

 なお、WSJT-Xの画面でQSOが成立していないQSOデータ(RST欄が空白)を誤って送信(QSOをログ(Q)を クリック)してしまうと、WSJT-Xを立ち上げた時にエラーが出るようになります。同じく、JT_Linkerを立ち上げた時にもエラーが出るようになるので注意が必要です。エラーを消すには、ADIF Masterというフリーソフトをネット からダウンロードし、このソフトでwsjt_log.adiファイルを開き該当のQSOデータを削除すればよいようです。


 (TurboHAMLOG)



 HAMLOGの入力環境設定、リグ接続設定でKENWOOD−1またはKENWOOD−2にチェックを入れ、FT-2000/9000にもチェックを入れます。タイマーコマンドは1以上の値にセットし、拡張機能にチェックを入れます。次に、環境設定、設定5でKENNWOOD-1またはKENWOOD−2のリグと接続にチェックを入れます。KENNWOODの番号は入力環境設定で選択したものと同じにします。COM番号は一番下にあるCOMボタンを押すと利用できるCOMポートが表示されます。目的のCOMポートはEnhanced COMの表示があるポートです。「何らかの原因で使えません」と表示されますが、実際には使えます。ボーレートを38400bpsに設定し、ストップビットを2にします。HAMLOGをいったん終了し再度立ち上げると正常に動作します。



 1.8MHz帯バーチカルアンテナ用ローディングコイルの製作
2020年9月28日
 今年4月に、1.9MHz帯のバンド拡張と使用できる電波型式の拡大が行われ、バンド内が随分賑やかになってきました。SSBでの運用局も多くなってきたので、1.8MHz帯にQRVすべく3.5MHz帯以上で使用しているバーチカルアンテナに付加する1.8MHz帯用ローディングコイルを製作してみました。

 バーチカルアンテナの構成は、CQオームで販売されている全長6.5mのOHM4301ATEと東京ハイパワーのリモートアンテナチューナーHC-200ATFです。この構成では、7MHz以上の周波数帯でないとチューニングがとれなかったので、3.5MHz帯にはインダクタンス19μHのローディングコイルを付加してチューニングをとっています。

 今回製作したローディングコイルは、直径40mmの塩ビパイプに自在ブッシュをボンドで固定し、直径1mmのポリウレタン銅線を巻きつけました。50μH程度のインダクタンスがあればチューニングできるのではないかと仮定し、とりあえず90回銅線を巻きつけてみました。結果、インダクタンスを測定したところ58μHでした。

 このローディングコイルを取り付けてチューニングをとってみたところなんとSWRが1.84MHzで1.0となりました。調整する手間がなくなりました。早速FT8でCQを出してみたら数局から応答がありました。









 1:4ハイパワーバランの性能比較
2021年3月15日
 ループ長17mの18MHz用デルタループアンテナとLDGのリモートアンテナチューナーRT-600に、大進無線にて特別に製作してもらった1:4ハイパワーバランDB5K-200の組み合わせで、3.5MHz〜50MHzに約2年間QRVしてきましたが、アンテナシステムの特性が少し変わったのか各バンドのSWRも変化してきました。

 以前、何かのついでに購入しておいたハイパワーバランで定評があるDX Engineeringの10KWバランBAL-200-H11-CTを保管していることを思い出して、DB5K-200と交換してみることにしました。

バラン交換前後のSWRの測定結果は以下のとおりでした。


 (大進無線製バランDB5K-200)

3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.0
1.5
>3
1.4
1.0
2.1
1.5
1.3
>3

 (DX Engeneering製バランBAL-200-H11-CT)

3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.0
1.0
3.0
1.2
1.1
1.4
1.3
1.5
2.9

 特に、7MHz帯の特性では、DB5K-200は7.00MHz付近でSWRが1.0で、それより周波数が大きくなるにつれSWRが大きくなり、7.10MHz以上では1.5を超えていましたが、BAL-200-H11-CTは7.00MHzから7.20MHzまでほぼSWRが1.0でした。




 LDG AT−1000ProUをリモートで使う
2021年3月28日
 CQオームで購入したバーチカルアンテナOHM4301ATEと東京ハイパワーのリモートアンテナチューナーHC-200ATFの構成で、1.8MHzから50MHzまでQRVできるようにしていますが、HC-200ATFの耐電力がSSB200Wであるためデジタルモードでの運用は100W以下に抑える必要がありました。

 デジタルモードで200W運用できるよう、アンテナチューナーをLDGのRT-600に交換しようかと考えましたが、RT-600は製造中止になったようで米国の有名なネットショップでは既に販売されていないようです。

 LDGのデスクトップアンテナチューナーのAT-600ProUやAT-1000ProUは、アイコムや八重洲の無線機からリモートチューニングができるようなので、これをアンテナ直下に設置してリモートアンテナチューナーとして使えるか試してみることにしました。

 AT-600ProUかAT-1000ProUのどちらにするか迷ったのですが、余裕のあるAT-1000ProUを選択することにしました。米国のネットショップR&L Electronicsで$490、CheepHamで$480です。$10高いが、いつも利用しているR&L Electronicsから購入することにしました。送料が$80、国内消費税が¥3000でした。



  



 屋内用のアンテナチューナーを屋外で使用するためには防水箱に収容する必要がありますが、工事現場などで仮設の分電盤などを収納するのによく使われている未来工業のウオルボックスWB-13AOJがAT-1000ProUにピッタリの大きさでした。



 



 同軸コネクターに接続したケーブルがウオルボックスに干渉するため L型変換コネクターを使用し回避しました。アンテナ線は最短距離でバーチカルアンテナに接続できるよう、ウオルボックスの上部に穴をあけて防水処理をしました。ボックス上部に写っているコイルは、1.8MHz用ローディングコイルです。シーソースイッチはコイルを短絡して他のバンドで運用するためのものです。



 



 各バンドにおけるSWRの測定結果は以下のとおりです。


3.56MHz
7.10MHz
10.13MHz
14.18MHz
18.10MHz
21.20MHz
24.90MHz
28.20MHz
50.30MHz
1.8
1.3
1.3
3.0
1.3
1.4
1.2
1.3
>3

 1.8MHz帯では以前製作したローディングコイルを挿入してSWRが1.3でした。

取扱説明書では、ロングワイヤーアンテナを使用する場合はバランを使用するように推奨されています。1:4のバラン等を使用するとSWRがさらに改善されるかもしれません。なお、AT-1000ProUの取扱説明書を日本語に翻訳したのでここに置いておきます。




 IC−9700 JTDX設定
2022年7月20日
 1200MHz帯でIC-1275を使用してFT8を運用していますが、周波数安定度があまりよくなく、QRHで受信信号がデコードできないことがよくあります。アイコムのIC-9700には外部から10MHzの超安定基準信号を入力する端子があるのでこれを利用するとFT8を安定して運用できます。

 VHF/UHFのオールモードトランシーバーIC-9700を購入してJTDXの設定を行ったのでその記録を残しておきます。

 デジタルモードFT8を運用するために、WSJT-XとJTDXの両方を使用しています。WSJT-Xは無線機切替機能があるので新しい無線機の追加は容易ですが、JTDXは複数の無線機で使用する場合少々手間がかかるようです。JTDXには現在FTDX101MPを設定してあるので、今回新たにIC-9700を追加して利用することにしました。


 Windows11のコマンドプロンプトでJTDXをIC-9700のの引数を付けて起動します。

 >C:\JTDX64\159\bin\jtdx.exe --rig-name=IC9700

 起動したJTDXをIC-9700用に設定すればよいのですが、FTDX101MPで設定した内容を引き継ぐと設定が楽なのでFTDX101MP用の設定ファイルをコピーして使い回します。TDX101MP用の設定ファイルは、C:\Users\versa\AppData\Local\JTDXの中のJTDX.iniというファイルです。

 C:\Users\xxxx\AppData\Localの下にJTDX - IC9700のディレクトリーが自動で作成されます。この中にあるJTDX-IC9700.iniというファイルがIC-9700用の設定ファイルです。

 JTDX-IC9700.iniファイルを消去し、JTDXディレクトリの中のJTDX.iniファイルをJTDX-IC9700ディレクトリーの下にコピーしJTDX-IC9700.iniにリネームします。JTDXを終了して再度コマンドプロンプトから起動するとFTDX101MPで設定した内容で立ち上がります。

 >C:\JTDX64\159\bin\jtdx.exe --rig-name=IC9700


 無線機とオーディオの設定を行えばIC-9700の利用が可能となります。PTT方法をRTSにしても動作しますが、無線機のバンド切替に追従しませんでした。






 IC-9700用JTDXをコマンドプロンプトから立ち上げるのは面倒なので、バッチファイルを作成しディスクトップに張り付けたアイコンから起動するようにします。

メモ帳等のエディターでJTDX-IC9700起動用バッチファイルを作成し、適当なディレクトリーに保存します。ファイル名をJTDX_IC9700.batとしてC:\JTDX64に置きました。






 エクスプローラでJTDX_IC0700.batファイルを右クリックし、次に「その他のオプションを表示」をクリックして「ショートカットの作成(S)」をクリックするとJTDX_IC9700-ショートカットが作成されるのでこれをディスクトップに貼り付けます。これでIC-9700用JTDXの起動アイコンができました。

 次にアイコンをJTDXに変更します。JTDX起動アイコンを右クリックして「その他のオプションを表示」をクリックして「プロパティを開きます。「ショートカット」「アイコンの変更(C)」を開いてJTDXのアイコンを検索してアイコンが出てきたらこれを選択すれば完了です。






 IC-9700用起動アイコンをもっと簡単に作る方法もあります。

jtdx.exeのショートカットをデスクトップ上に作成し、ショートカットアイコンを右クリックしてプロパティを開きます。

ショートカットのリンク先(T)に C:\JTDX64\159\bin\jtdx.exe --rig-name=IC7900 のように起動オプションをつけてリンク先を設定します。この方法がお勧めです。






 最後に、元のJTDX(FTDX101MP用)のlogファイルとJTDX-IC970のlogファイルをハードリンクで共用すろ作業をします。

元のJTDXのlogファイルは、WSJT-Xのlogファイルをハードリンク元のファイルとしてハードリンク共用していたので、JTDX-IC9700のlogファイルもWSJT-Xのlogファイルをハードリンク元にして共用します。


コマンドプロンプトから次のコマンドを実行します。

 >mklink/h "C:\Users\versa\AppData\Local\JTDX - IC9700\wsjtx.log" "C:\Users\versa\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx.log"

 >mkink/h "C:\Users\versa\AppData\Local\JTDX - IC9700\wsjtx_log.adi" "C:\Users\versa\AppData\Local\WSJT-X\wsjtx_log.adi"

 「JTDX - IC9700」の「-」の両側に「スペース」を入れないとエラーが出ます。また、リンクアドレスを「"」で囲まないとエラーが出ます。




 dmonitorをインストール
2023年3月28日
 D-STAR対応無線機の拡張機能(DVゲートウェイ機能)を利用してインターネット経由でレピーターの利用状況を閲覧したり、交信を聞いたりできるソフトウェアdmonitorをRaspberry Piにインストールしてみました。Raspberry PiのモデルはPi 3 Model B+、OSはRaspberry Pi OS bullseyeを使用しました。

インストールはいたって簡単です。

#curl http://app.d-star.info/debian/bullseye/dmonitor_setup | bash

これで完了です。Raspberry Piを再起動してもdmonitorが自動起動するように設定されていました。

dmonitorをRaspberry Piの画面で動作テストするために簡易ブラウザーsurfを立ち上げます。

#surf http://localhost/

dmonitorの画面が表示されればOKです。

Windows PCなど他のパソコンでモニターするためにRaspberry Piに固定IP(192.18.0.100等)を割り振っておくと便利です。

Windows PCのブラウザでhttp://192.168.0.100/を開けばモニターできます。モニターの内容はJARLのD-STARページと同じです。

なお、最初にdmonitorのシステムツール画面で自局コールサインの入力が必要となります。





 次に、IC-9700のターミナルモード(外部)を使用してインターネット経由で交信できるようにします。

IC-9700の[DATA]ジャックとRaspberry PiのUSB端子をUSB-RS232C変換ケーブルで接続し認識させる必要があります。手持ちのUSB-RS232C変換ケーブル(変換器)が3本あったので利用できるか試してみました。その結果3本のうち2本は自動で認識され利用できることがわかりました。




写真の一番上のUSB-RS232Cケーブルが利用できませんでした。

使用しているチップがFT232のものは利用でき、FL2303のものは利用できないようです。Raspberry Piのターミナルを立ち上げ、lsusbコマンドで確認できます。


なお、IC-9700のファームウェアVersion 1.40からDVレピータモニター機能が追加されました。




 ハンディオシロスコープ OWON HDS272S を購入
2023年4月10日
 電子工作の必須アイテムであるオシロスコープですが、今まで岩通のブラウン管オシロを愛用してきました。使い勝手がよい製品ですが難点は筐体が大きいことです。デスクの上が手狭になってきたので、小さくて持ち運びが容易なハンディ型オシロに買い替えることにしました。Amazonでハンディオシロを検索すると中華製オシロがたくさん出てきます。カスタマーレビューで比較的評価が高かったOWONのHDS200シリーズを購入することにしました。OWONの製品は国内の正規代理店と並行輸入店の両方から購入可能です。並行輸入している秋月電子が一番安かったのでここから購入しました。使用帯域幅(40MHz〜200MHz)と信号発生器の有無の違いでで8種類の製品がありますが、この中から手ごろな70MHzジェネレータ付きHDS272Sに決めました。

取扱説明書とパソコン用ソフトはOWONのホームページからダウンロードできます。秋月電子のサイトからもダウンロードできますが、バージョンが古いです。





正規代理店から購入すると日本語版取扱説明書が提供されるようですが、英語版取扱説明書しか入手できなかったので、Google翻訳の力を借りて和訳しました。

この日本語取扱説明書をここに置いておきます。




 IC-9700 DVゲートウェイのターミナルモード(内蔵)を使ってみる
2023年4月17日
 Raspberry PiにdmonitorをインストールしてIC-9700のターミナルモード(外部)でインターネット経由のDV交信ができるようになりましたが、dmonitor無しでもインターネット経由でDV交信できるDVゲートウェイのターミナルモード(内蔵)も試してみました。

 ルーター経由でインターネット回線に接続する方法を利用してみます。

1. IC-9700のネットワーク画面でIC-9700に割り振るIPアドレスをDHCPから固定に変更します。

2. DVゲートウェイの内蔵ゲートウェイ設定画面でゲートウェイコールサイン(自局のコールサイン)を設定します。その他はデフォルト設定のままです。

3. ルーターのUDP 40000番ポート開放の設定をします。

 Buffaloのルーターのポート変換設定で行う例を以下に示します。




 BuffaloのルーターのIPフィルター設定で行う例を以下に示します。この設定の場合、LAN内すべての端末に外部からUDPポート40000番を介してアクセス可能となるのでIC-9700のLAN内IPアドレスはDHCP配布でよいかもしれません。セキュリティ上はポート変換を利用する方が望ましいでしょう。




DVゲートウェイ画面で内蔵ゲートウェイ(LAN)を選択してから、<<ターミナルモード>>を選択するとターミナルモード(内蔵)でのDV交信が可能となります。




 IC-9700でD-Starリフレクターを使ってみる
2023年5月2日
 IC-9700のターミナルモード(外部)でD-Starリフレクターを使ってみました。

アクセスインタフェースには手持ちのRaspberry Pi 3 Model B+を使用します。ソフトウェアはPi-Starです。

ソフトウェアはPi-StraのホームページからRaspberry Piのイメージファイルをダウンロードします。




Downloadsのページから一番新しいZIPファイルを選択してダウンロードし解凍します。現時点では、Pi-Star_RPi_V4.1.5_30-Oct-2021.zipが最新でした。

ZIPファイルを解凍すると二つのファイル、Pi-Star_RPi_V4.1.5_30=Oct-2021.imgとPi-Star_RPi_V4.1.5_30=Oct-2021.img.md5sumができますが、使用するのは前者のみです。

イメージファイルはRaspberry Pi Imagerを使用してSDカードに転送します。Raspberry Pi ImagerのOSは「カスタムイメージを使う」を選択します。またカスタマイズオプションを利用するとWiFi設定も自動でやってくれるので便利です。ただし、SSHのユーザー名、パスワードを設定しておくとPi-Starのデフォルトのユーザー名、パスワードではSSHへのログインができないので注意が必要です。

SDカードをRaspberry Piに挿入し電源を接続すれば自動で立ち上がります。モニタやキーボード、マウスの接続も不要です。WindowsPCよりアクセス可能となっています。

WindowsPCのブラウザでhttp://pi-star/admin/にアクセスするとPi-Starのダッシュボードにアクセスできます。

Raspberry PiのIPアドレスはDHCP配布となっているので、固定IPアドレスに変更しておいた方が便利です。raspberry PiへのSSHログインは、ダッシュボードの設定画面からExpert→SSHAccessで行います。デフォルトのloginIDはpi-star パスワードはraspberryですが、Raspberry Pi Imagerであらかじめセットしておいた場合は、そのIDとパスワードでログインできます。

IPアドレスの変更は、/etc/dhcpcd.confを編集します。なお、デフォルトでファイルの書き込みが禁止されているので、rpi-rwコマンドでこれを解除する必要があります。書き込み禁止に戻すには、rpi-roコマンドを使用します。

次にRaspberry PiとIC-9700をRS232Cケーブルで接続します。ケーブルはdmonitorで使用した自作のケーブルです。

続いてダッシュボードでPi-Starの設定を行います。このサイトの資料が参考になります。google翻訳で日本語に翻訳したものをここに置いておきます。


Pi-Starの設定例は以下のとおりです。






次にIC-9700のメニュー画面からDV GWのを設定を行います。






以上の設定で最寄りのゲートウェイリフレクターにリンクできました。





Pi-StarからD-Starレピーターへ接続するには、Pi-StarのDCS_Hosts.txtファイルにレピーターのIPアドレス(FQDN)を登録する必要があります。

ただし、接続できるレピーターはNoraExternatConnectorに対応しているレピーターのみです。これらのレピーター一覧はここにあります。

Pi-Starのダッシュボードで「設定」→「Expert」→「SSH Access」からSSHログインしDCS_Hosts.txtファイルを編集します。

登録したいレピーターのコールサインとレピーターのIPアドレス(FQDN)を以下の例ように記述します。レピーターのFQDNは上記レピーター一覧から取得できます。

#vi /root/DCS_Hosts.txt

  JP3YJE     jl3zin.mydns.jp L    (FQDN の後にLを入れる)

  JP3YJF     je3fwp.mydns.jp L

#reboot




ダッシュボードの「制御」画面でD-Star接続マネージャーのReflector欄のText Entryを選択し、接続したいレピーターのコールサインを入力してRequest Changeをクリックすれば接続できます。なお、D-Starレピーターのモジュール名はJARLのD-STARサイトのレピータ一覧を参照してください。






 XLX Reflectorを立ち上げてみる
2023年5月12日
 Raspberry Piを使用してXLX Reflectorを立ち上げる方法がネット上(http://jr1ofp.web.fc2.com/)に公開されていたので試してみました。

ハードウェアはRaspberry Pi 3 Model B+を使用し、OSは最新のRaspberry Pi OS (32bit) Bullseyeを使用しました。

(追記)2024/10  Raspberry Pi Zero 2W にBookworm(32bitおよび64bit)をインストールして動作することを確認しました。

最初にRaspberry Pi Imagerを使ってSDカードにOSをインストールします。Raspberry Pi Imagerのカスタマイズオプションを使用してSSHの使用やユーザー名、パスワード、WiFiなどの設定を自動で反映させます。

Raspberry Pi OSをインストールしたSDカードをRaspberrry Piに挿入し起動します。リモートログインの手順は次のとおりです。

IPアドレスはDHCPで配布されていますので、Advanced IP Scannerなどのネットツールを使ってRaspberry PiのIPアドレスを調べます。Raspberry Pi 3の場合はWiFiのメーカーがRaspberryPi Foundationと表示されます。IPアドレスがわかればTera Termなどのターミナルソフトを利用してログインします。IPアドレスの固定化などRaspberry Piの初期設定はこのページを参考に必要な設定を行います。


次に、XLX Reflector関係のソフトウェアをインストールします。


PHPをインストールします。

#apt install php

xlxdをネットからダウンロードします。

#cd /root

#git clone https://github.com/LX3JL/xlxd.git

ダウンロードしたソースコードをコンパイルしてインストールします。

コンパイルの前に、/root/xlxd/src/main.h を編集して使用できるModule数を最大にしておきます。10でよい場合は編集しなくてもよい。

また、後で編集するconfig.inc.php のファイルでも変更は可能です。

#vi /root/xdxd/src/main.c

     #define NB_OF_MODULES           26

コンパイルします。

#cd xlxd/src

#make clean

#make

#make install

自動起動用スクリプトファイルxlxdを/etc/init.d配下へコピーします。

#cp /root/xlxd/scripts/xlxd  /etc/init.d/

XLX番号を設定します。XLX番号はReflector list(http://xrf076.xreflector-jp.org/index.php?show=reflectors)などから使われていない番号を探します。

#vi /etc/init.d/xlxd

    ・・・

  ARGUMENTS="XLX438 192.168.0.130 127.0.0.1"     (XLXの番号がXLX438、Raspberry PiのIPアドレスが192.168.0.130の例)

    ・・・

  #start daemon

  sleep 30   (1行追加:30秒の待ち時間)

    ・・・

dmrid.datファイルをネットからダウンロードします。

#wget -O /xlxd/dmrid.dat http://xlxapi.rlx.lu/api/exportdmr.php

ダッシュボードのHTMLファイルをapache2のDocument Rootディレクトリにコピーします。/root/xlxd/dashboard と/root/xlxd/dashbord2があるので好きな方を選びます。

#cp -r /root/xlxd/dashboard/* /var/www/html/

config.inc.phpファイルを編集します。

#vi /var/www/html/pgs/config.inc.php

  $PageOptions['ContactEmail']                             ='webmaster@tonaru.net';

  $PageOptions['PageRefreshDelay']                      ='3000';

  $PageOptions['NumberOfModules']                      = 26;

  $PageOptions['RepeatersPage']['IPModus']          ='ShowLast2ByteOfIP';

  $PageOptions['PeerPage']['IPModus']                 ='ShowLast2ByteOfIP';

  $CallingHome['Active']                                      =true;

  $CallingHome['MyDashBoardURL']                       ='http://tonaru.net:8088/index.php';    (通常は80番ポートの利用でよい)

  $CallingHome['Country']                                     ="Japan";

  $CallingHome['Comment']                                  ="D-Star Reflector on Raspi 3+";

  $CallingHome['HashFile']                                   ="/callhome/callinghome.php";

HashFileフォルダーを作成します。

#mkdir /callhome

#chmod 777 /callhome

Refrctorの自動起動スクリプトを作成します。

#vi /etc/systemd/system/xlxd.service

  [Unit]

  Description=XLX Reflector Daemon by JA3xxx

  After=network.target

  [Service]

  Type=forking

  ExecStart=/etc/init.d/xlxd start

  ExecReload=/bin/kill-HUP $MAINPID

  KillMode=process

  Restart=on-failure

  [Install]

  WantedBy=multi-user.target

Raspberry Pi起動時にReflectorを自動で立ち上げるための設定操作を行います。

#systemctl daemon-reload

#systemctl enable xlxd.service

これでRaspberry Piの各種設定は終わりです。

Raspberry Piを再起動します。

#reboot


なお、Reflectorの起動、停止コマンドは以下のとおりです。

#systemctl disable xlxd.service  → 自動起動の停止

#systemctl enable xlxd.service  →  自動起動の開始

#service xlxd start          → 手動起動

#service xlxd stop          → 手動停止

#systemctl status xlxd.service   → 動作状態の確認


最後にルーターのポート変換の設定を行います。

インターネット側からLAN内のRaspberry Piへアクセスできるように以下のポートをフォワードさせます。

TCP 80      --- HTTP    (通常はTCP80ですが本ネットワークでは別のサーバーで使用中のためTCP8088をTCP80にポート変換)

TCP 8080   --- RepNet

UDP 10001 --- XLX Core

UDP 10002 --- XLX interlink

UDP 20001 --- DPlus protocol

UDP 30001 --- DExtra protocol

UDP 30051 --- DCS protocol


Buffaloのルーターの設定例です。



ウェブブラウザでhttp://www.tonaru.net:8088/index.phpにアクセスすると、XLX438 Reflectorのダッシュボードが表示されます。

最初、ブラウザに/var/log/xlxd.xml が無いと表示されたので空のファイルを作成しました。

#touch /var/log/xlxd.xml

#chmod 755 /var/log/xlxd.xml



レイアウト編集 /var/www/html/css/layout.css  /var/www/html/img/


dashboard2の画像



Reflector listにもXLX438 Reflectorが表示されました。



なお、SDカードをRaspberry Pi Model 4およびRaspberry Pi Model B+に差し替えても動作しました。

ところで、XLXリフレクターの管理者は現在のところ不在のようです。間違ってX Reflector Forumへ登録依頼しないように。

 


 IC-9700のターミナルモード(内蔵)でXLXリフレクターに接続してみる
2023年5月21日
 IC-9700のターミナルモード(内蔵)でXLXリフレクターに接続する方法を試してみました。IC-9700の内蔵ゲートウェイ(LAN)を使用するので、Pi-Starなどの外部機器は不要です。


IC-9700の設定方法は以下のとおりです。






内蔵ゲートウェイの設定で、管理サーバーアドレスを、デフォルト設定されている「trust.d-star.info」からXLXリフレクターのFQDNに変更します。

XLX438リフレクターの場合は「tonaru.net」です。リフレクターのFQDNはreflectorlistから特定できます。今回のテストでは、LAN内にXLX438リフレクターが存在するので、リフレクターのローカルアドレス「192.168.0.135」を設定しました。

ゲートウェイ種別は、「日本」から「海外」に変更します。また、UDPポート40000番を開放していない場合はUDPホールパンチを「ON」にします。

接続先(to)は、ダイレクト入力(RPT)で指定します。XLX438のFモジュールを指定する場合は、「/XLX438F」と入力します。XRF438のBモジュールの場合は、「/XRF438B」です。

IC-9700のDVゲートウェイをターミナルモードにしてカーチャンクするとXLX438リフレクターのダッシュボードにコールサインが表示され、このリフレクターに同じモジュールで接続している局と通話できることになります。





国内外のXLXリフレクターに対してランダムに接続試験を行ってみた結果、少数ではあるが接続できないリフレクターが存在しました。その原因はよくわかりません。

なお、現時点で国内ではD-STARレピーターがリフレクターに対応していないため、アイコムはターミナルモード、アクセスポイントモードからのリフレクター運用(海外含む)について動作保証を行っていないとのことです。




 IC-9100でD-Star Reflectorにアクセスする
2023年6月15日
 IC-9100は通常モードでD-Starレピーターにアクセスできますが、IC-9700のようにターミナルモードを使用してインターネット経由でD-Starリフレクターにアクセスすることはできません。そこで、ホットスポットを利用してインターネット経由でD-Starリフレクターやレピーターにアクセスできないかトライしてみました。

ホットスポットは、Raspberry Pi Zero Wと安価な中国製のMMDVM RF boadを活用して製作することにしました。MMDVM RF boadはAliExpressで入手でき、OLDE付きのタイプで送料込み3,000円足らずで購入できました。ネット注文してから約1週間で届きました。


以下その導入手順です。

Raspberry Pi Zero Wへは、Pi-Starをインストールします。詳細はここを参照してください。

Pi-Starがインストールできたら、OLDEを動作させるための設定を行います。

Pi-Starのダッシュボードで、「設定」→「Expert」→「SSH Access」とたどり、SSHログインして以下のコマンドを入力します。

#pistar-mmdvmshatflash hs_hat

これだけでOLEDが動作します。



なお、ホットスポットとIC-9100の間は430MHz帯のRFで相互に送受信するため二つの無線局免許が必要となります。これを避けるには、ホットスポットとIC-9100のアンテナ端子にダミーロードを取り付け漏洩微弱電波で結合する必要があります。

Pi-Starは以下のように設定しました。





次にIC-9100の設定を行います。無線機本体で設定するよりもアイコムが提供しているクローニングソフトCS-9100を利用した方が簡単です。

ホットスポットをレピーターリストに追加します。



Your Call Sign(Ur)にリフレクターリスト等を登録しておくと便利です。



以上でIC-9100の設定は完了です。

目的のリフレクターに接続するには、IC-9100をDRモードにしてレピーターリストからHotSpotを選択し、「Ur:REF438BL」等リフレクターを指定してカーチャンクします。
なお、Pi-Starのダッシュボードの制御画面「D-Star接続マネージャー」でも操作できます。D-Starレピーター(NoraExternatConnector対応レピーターのみ)への接続はこの方法で接続します。
次に、Ur:CQCQCQをセットしカーチャンクすれば接続完了です。







 Raspberry Pi Zero W + MMDVM RF boad にNoraGatewayをインストールする 
2023年6月20日
 「IC-9100でD-Star Reflectorにアクセスする」で製作したRaspberry Pi Zero + MMDVM RF boadを利用してNoraGatewayを構築してみました。

最初に、Raspberry Pi OSをインストールします。Raspberry Pi Imagerを立ち上げてOSとストレージを選択しカスタマイズオプションをセットしマイクロSDカードにOSイメージを書き込みます。Raspi ZeroはCPUが非力なので、GUIなどを省いた軽いOSであるRaspberrry Pi OS Lite(32bit)を選択しました。カスタマイズオプションには、利用するWiFiのSSD、パスワードやRaspiのhost名、SSHでログインするID、パスワードなどを設定しておきます。

Raspberry Pi OSのインストールと初期設定を終えたら、NoraGatewayのインストールを行います。NoraGatewayではJavaを使用するのでこれを先にインストールします。また、ftp、ftpdもインストールしておきます。

#apt install openjdk-8-jdk ftp ftpd

NoraGatewayのソフトは圏央道友会のホームページからダウンロードし、Raspberry Piにftp転送します。最新のソフトはNoraGateway_v0.1.6a-PR12.zipでしたが、これはRaspberry Pi 3以上で使用することが推奨されていますので、NoraGateway_v0.1.5a.zipをダウンロードしました。

NoraGatewayを転送したディレクトリィに移動し、ZIPファイルをディレクトリィ /opt 配下に解凍、展開します。

#unzip ./NoraGateway_v0.1.5a.zip -d /opt


Raspberry PiとMMDVMの間の通信はGPIOを使用したシリアル通信で行いますが、このシリアル通信で使用するUART(/dev/ttyAMA0)の割り当てがRaspberry Piのモデルによって異なります。



ttyAMA0の割り当て状況を見てみます。

#ls -l /dev




Raspberry Pi Zero Wではデフォルトでprimary UART(/dev/ttyAMA0)がLinuxシリアルコンソールに割り当てられているためこれを無効化します。

#respi-config

「インターフェースオプション」を選択し、「Select」を選択します。

「シリアルポート」を選択し、「Select」を選択します。

「シリアル経由でログインシェルにアクセスできるようにしますか?」と表示されるので、「いいえ」を選択します。

「シリアルポートハードウェアを有効にしますか?」と表示されるので、「はい」を選択します。

「シリアルログインシェルが無効になっています」および「シリアルインターフェースが有効になっています」と表示されるので、「了解」を選択します。

「初期画面に戻り、「Finish」を選択します。

Raspberry Piを再起動します。


次に、URT0にSecondary UART(/dev/serial1)とPrimary UART(/dev/serial0)を切り替えます。

/boot/config.txtファイルを編集し、dtoverlay=disable-btを追記します。

#vi /boot/config.txt

  dtoverlay=disable-bt (末尾に追記)

#reboot

ttyAMA0の割り当てが変更されたか確認します。

#ls -l /dev




以上でNoraGatewayのインストールは完了ですが、configファイルNoraGateway.xmlを編集しないと動作しません。

Raspberr Piのエディターviやnano等で編集してもよいですが、私はWindowsのエディターTeraPad等の方が使い易いのでファイル転送して編集しました。

configファイルは、/opt/NoraGateway/config/NoraGateway.xml.default です。このファイルをNoraGateway.xmlにリネームして使用します。

ffftp等でファイル転送する場合、ファイルがあるディレクトリィの所有権をrootからログインユーザーに変更しておくと直接アクセスできるので便利です。

#chown user:user /opt/NoraGateway/config


NoraGateway.xmlを最小限編集し、動作確認をしてみます。

*************************************************************

<Gateway

callsign="JA3xxx G"

useProxyGateway="true"

proxyGatewayAddress="proxy.xreflector-jp.org"

・・・

<Reflector enable="true" type="DExtra">

・・・

 DPlus 接続機能(v0.1.2a 以降)

<LoginCallsign>JA3xxx</LoginCallsign>

・・・

 リフレクターブラックリスト(v0.1.2a 以降)

<CallsignEntry enable="false" dir="OUTGOING">REF001 C</CallsignEntry>

<CallsignEntry enable="false" dir="OUTGOING">REF030 C</CallsignEntry>

<CallsignEntry enable="false" dir="OUTGOING">REF030 D</CallsignEntry>

・・・

 Aレピータコールサイン設定

enable="true" type="Internal" callsign="JA3xxx N"

・・・

 MMDVM互換デバイス接続機能(v0.1.1a 以降)

Repeater enable="true" type="Internal" callsign="JA3xxx N"

<Modem type="MMDVM">

<ConfgurationProperties>

<PortName>ttyAMA0</PortName>

<RxFrequency>438800000</RxFrequency>

<RxFrequencyOffset>0</RxFrequencyOffset>

<TxFrequency>438800000</TxFrequency>

<TXFrequencyOffset>0</TXFrequencyOffset>

*************************************************************

編集したNoraGateway.xmlファイルを/opt/NoraGateway/config配下に転送します。

/opt/NoraGateway配下にあるファイルに実行権を与えます。

#chmod 755 /opt/Noragateway/*


NoraGatewayを実行します。

#/opt/NoraGateway/start.sh


正常に起動できれば以下のような画面が出ます。




438.800MHz DVモードで受信待機中のIC-9100から「ノラゲートウェイ、起動しました。」というアナウンスが聞こえました。

正常に起動しないときは、ログファイルを見て設定ファイルの修正をします。

#cat /opt/NoraGateway/log/NoraGateway.log


NoraGateway.xmlファイルは設定箇所が多いので、コメントをよく読んで詳細な設定をします。


IC-9100からNoraGatewayにアクセスしてレピーターやレピーターに接続テストを行います。

IC-9100のクローニングソフトを用いてNoraGatewayをレピーターリストに追加します。




IC-9100をDRモードにしてレピーターリストからNoraGatewayを選択し、「Ur:JK3ZNB F」を指定してカーチャンクすると自動応答の音声が聞こえます。


NoraGatewayの動作状況を監視するため、NoraGatewayダッシュボードのインストールを行います。インストールの方法は、圏央道友会のホームページを参照します。




最後に、Raspberry Piの電源ONでNoraGatewayを自動起動させる設定をします。

#vi /etc/rc.local

  exit 0 の行の前に、/opt/NoraGateway/start.sh を一行追加します。


なお、NoraGatewayのソフトをNoraGateway_v0.1.6a-PR12.zipにアップグレードして動作させてみた結果、一応動作はするものの通信エラーが頻発しました。やはり、Raspberry Pi Zero Wでは厳しいようです。


(その他)

OLED付きのMMDVMに「なんちゃってモニター」をインストールしてみました。

ここからNoraNanMonをダウンロードします。

ダウンロードしたNoraNanMon_Ver190914.zipをRaspberry Pi Zero Wの適当なフォルダーに転送します。

NoraNanMon_Ver190914.zipのあるフォルダーに移動して解凍します。

#unzip NoraNanMon_Ver190914.zip -d /opt/NoraGateway/

#chmod 755 /opt/NoraGateway/NoraNanMon/*

Raspberry Piのi2cを有効にします。

#raspi-config

IPAフォントをインストールします。

#apt install fonts-ipafont

NoraNanMonを起動します。

#/opt/NoraGateway/NoraNanMon/NOraNanMonOLED r0 cpu t2.0 s4

OLEDに表示が出ました。






 IC-9700とNraGatewayでD-Starリフレクターにアクセスする
2023年8月6日
 以前、Raspberry Pi にPi-StarをインストールしてIC-9700のターミナルモード(外部)でD-Starレピーターを利用してみましたが、今回はNoraGatewayをインストールしてターミナルモードで使ってみることにしました。Raspberry Piは手持ちのRaspberry Pi Zero 2Wを使用しまし


NoraGatewayのソフトは、ここからNoraGateway_v0.1.6a-PR12_Terminal_V5.48.zipをダウンロードします。ダウンロードしたzipファイルを解凍した後、Raspberry Pi Imagerを使ってSDカードにimgファイルを書き込みます。圏央道友会のサイトからNoraGatewayをダウンロードしてインストールして設定するよりImageファイルをコピーする方が簡単です。

SDカードの内容をWindowsエクスプローラで開いて、その中にあるNora_Config.exeをクリックして実行すると自局のコールサインやWiFiのSSID、パスワード等を入力する画面がポップアップで出てくるので必要事項を入力します。「OK」をクリックすると自動でその内容が設定されます。さらに、dhcpcd.txtファイルをメモ帳などのエディターで開いて固定IPアドレスやルーターのアドレス等をあらかじめ設定しておくと、後にSSHなどでRaspberry Piに遠隔ログインするのが容易になります。



SDカードをRaspberry Piにセットし、USB-RS232C変換ケーブルでIC-9700と接続して電源を入れるとNoraGatewayが立ち上がります。正常に立ち上がると「ノラゲートウェイが立ち上がりました」というアナウンスが聞こえます。これでインストールは完了です。IC-9700の設定方法はPi-Starの時と同じです。

(ここから先はカスタマイズが必要な場合のみ)

NoraGatewayをカスタマイズするために、Raspberry PiにSSHでログインできるようにします。
Raspberry Piにモニタとキーボードを接続し立ち上げます。ログインID:pi パスワード:raspberry でログインしraspi-configコマンドでSSHを有効にします。

NoraGatewayのconfigファイルは、/opt/NoraGateway/config/NoraGateway.xmlです。このファイルを編集すればアクセスポイントモードでも使用できます。なお、IC-9700とのUSB接続のモデムタイプは[NewAccessPoint]で、ポート名は[/dev/USB0]です。

NoraGatewayダッシュボードをインストールします。インストールの方法は、圏央道友会のホームページを参照します。

dashboard v0.3.0aからダッシュボードへのログインにID、パスワードが必要になったようです。ログインIDとパスワードともにadminです。IDとパスワードはダッシュボード上で変更できます。







 1KWダミーロードの製作
2023年11月10日
 50Ω250W のフランジ抵抗器4個を使用して 1KW のダミーロードを製作しました。


フランジ抵抗器は、放熱器に固定する金属部分が抵抗器に対して絶縁されているタイプと、抵抗器の片端が金属部分に接続されているタイプの2種類があり、それぞれ2個ずつ入手しました。この50Ωの抵抗器を2個直列に接続したものを2セット並列に接続して全体で50Ωに合成します。フランジ抵抗器はAliExpressで1個700円程度で購入できます。




放熱器はネットオークションで100mmX160mmX30mmのものが1,000円で入手できました。アルミケースはタカチのMB-5Sを使用し、冷却ファンは92mmX25mmのAC100Vタイプを使用しました。

放熱器とアルミケースを穴あけ加工します。




放熱器にフランジ抵抗器を取り付けます。このとき、フランジ抵抗器に熱伝導シリコンをしっかり塗布します。放熱器やフランジ抵抗器、冷却ファン他全体を組み立て、はんだ付けをして完成です。




アンテナアナライザー MFJ-259B でダミーロードのSWRを測定した結果、90MHzあたりまで SWR=1.0 、145MHzで SWR=1.2でした。

IC-9700内蔵のSWRメータでも測定してみましたが、145MHzでSWR=1.2、433MHzでSWR=2、1295MHzでSWR >3でした。

400MHz以上の高い周波数帯で利用するためには、同軸コネクターからフランジ抵抗器までの配線を極力短くする必要があります。




ダミーロードに100W 5分間の負荷をかけて放熱器の温度上昇を測定してみました。

温度の測定には。「温度センサー DS18B20を使って室温を記録する」で製作した温度計を使用しました。




 


冷却ファンをOFFにしておくと放熱器の温度はどんどん上昇しますが、ファンONではあまり温度が上昇しません。

100℃までは定格使用可能です。

この放熱器では1KW連続は厳しいようです。



 超小型スペクトラムアナライザー tinySA ultra を購入
2023年11月23日
 超小型のスペクトラムアナライザーtinySA ultraを購入しました。価格はUS$120程度で、現在の為替レート(150円/ドル)で約18,000円です。Amazonでも購入できますがかなり高い値段が付けられており、AliExpressやBanggoodなどで購入するのがお得です。

古いモデル tinySA はクローン(模造品)が多く出回っているので、購入先ショップの選定に要注意ですが、tinySA ultra は今のところ tinySA Wiki やその他ネット上でのクローン情報はありません。AliExpressで購入するならZeenko storeが安心のようですが、送料が有料で少し高くつきます。AliExpressnでは多くのショップから出品されていますが値段はどこもほぼ同じで、18,000円程度です。今回最安値のショップから購入しましたが、オリジナルの製品でした。


豪華な箱に入っています。マイクロSDカードは本体に装着されていました。




シリアル番号は、SU-2309XXXX なので今年の9月製造のもののようです。ハードウェアバージョンは、V0.4.5.1.1です。ネット上の写真でよく見かけるバージョンは、V0.4.5.1と一桁少ないのでクローンかと疑いましたが、そうではないようです。ハードウェアは中国のZeenkoまたはhugenで製造されているようです。




内部のプリント基板に印刷されているハードウエアバージョンは、V0.4.5.1となっています。




セルフチェックは問題なく全項目パスしました。

信号発生器(SG)から10MHzの正弦波を入力してみました。




tinySA ultraとWindowsパソコンをUSB接続し、専用ソフトで10MHzの信号を表示させてみました。

右側の画像は、おじさん工房APB-3のスペクトラムアナライザーモードで同じ信号を表示させたものです。




取扱説明書は付属されていないので、tinySA Wiki からダウウンロードする必要があります。ただし、tinySA ultra 専用のものは現在のところありません。

英文説明書のpdfファイルをgoogle翻訳を利用して丸ごと日本語に翻訳してみたところ、ほぼ内容が理解できる出来栄えだったので以下に保存しておきます。ただし、Wikiにアップされていたより詳細な説明書は、google翻訳の結果があまり良くなかったので原文を保存しておきました。

  tinySA-start ・・・ 直ぐ使うには(日本語)

  tinySA-manual ・・・ 簡易マニュアル(日本語)

  tinySA-manual-march2021 ・・・ 詳細マニュアル(英語)

  tinySA-ultra-mode ・・・ ウルトラモードについて(日本語)



[ ファームウェアのアップデート ]


Windows PCを介して、tinySA ultra のファームウェアアップデートを行いました。

ファームウェアはtinySA のホームページからダウンロードします。




ダウンロードするファイルは、DFU_LOAD_BIN.bat 、dfu-util-static.exe 、tinySA4_v1.4-xxxxxxxxx.bin 3つのファイルです。これらのファイルは同じフォルダーに保存します。

tinySA4_v1.4-xxxxxxxxx.bin は、tinySA.bin にリネームします。




tinySA ultra とWindows PCをUSBケーブルで接続し、tinySA ultra の右上のジョグスイッチを押しながら電源を入れDFUモードで起動します。DFUモードでは画面が表示されません。

Windows PCがtinySA ultra をDFUモードで認識しているか、Windowsのデバイスマネージャーを開いて確認します。ユニバーサルシリアルデバイスの中に「STM32 BOOTLOADER」があれば認識されています。




「ドライバーがインストールされていません。」と表示されたので、ドライバーの更新を行いましたがインストールできませんでした。

Windows11にはドライバーがないようなので、Zadigのサイトからzadig-2.8.exeをダウンロードしてこれをダブルクリックで起動し、STM28BOOTLOADERのドライバーをインストールします。




ドライバーがインストールできました。

tinySA ultra がDFUモードの状態で、Windows PCにダウンロードしたDFU_LOAD_BIN.bat ファイルをダブルクリックします。

Windows PowerShellが起動して自動的にtinySA ultra のファームウェアが書き換えられます。

書き換えが終了すると「続行するには何かキーを押してください」とメッセージが出るので、キーを押します。

tinySA ultra が再起動し通常のモードで立ち上がります。




ファームウェアバージョンがアップデートされました。バージョンの確認は、「CONFIG」→「VERSION」です。

念のためセルフチェックを行います。全項目パスしました。



 ソフトウェア無線機 HackRF One を購入
2023年12月25日
 RTL-SDR ワンセグチューナーより周波数範囲が広い(1MHz〜6GHz)ソフトウェア無線機 HackRF Oneを購入しました。

HackRF OneのケースにGreat Scott Gadgetsと印刷されたのものがオリジナル製品のようですが、値段が4万円以上と高価なので中国製のものをAliExpressから入手しました。HackRF  Oneはソフトウェアだけでなくハードウェアもオープンソースであり、安い中国製のもの(数種類ある)も同じICチップを使っていて性能も同じようです。




オリジナル製品はプラスチックケースのようですが、今回購入した製品はアルミケースに収められており高級感があります

また、HackRF Oneは周波数範囲が広くこれを最大限活用するには、周波数帯域にあったアンテナが必要なのでアンテナ一式も同時に購入しました。




付属のTCXOは購入時本体に取り付けられていないので、ケースを開けて基板のソケットに挿入する必要があります。


HackRF Oneのバージョンを確認します。

Raspberry Pi 4 / OS:Ubuntu desktop 23.10 にHackRFツールをインストールします。

#apt install hackrf

hackrf_infoコマンドでHackRF Oneの情報が出ます。

#hackrf_info




ファームウェアのバージョンは 2023.01.1、ハードウェアのリビジョンは r9 でした。ハードウェアはGreat Scott Gadgetsによって製造されたものではないとのメッセージも出ました。

最新のファームウェアはgithubで公開されています。2023/12時点で最新のファームウェアは 2023.01.1 だったのでアップデートの必要はありませんでした。


Windows11にインストールしたSDR SharpでFMラジオと7MHzのFT8を受信してみました。

デバイスドライバーは自動でインストールされ、Zadigを使う必要はありませんでした。

仕様では周波数範囲が1MHz〜となっていますが1MHz以下のAMラジオもよく聞こえます。




微弱なFMラジオの電波をRTL-SDRと聞き比べてみました。

HackRF Oneで受信


RTL-SDRで受信



受信感度はRTL-SDRと大差ないよう思われました。



Windows版のHackRF Spectrum Analyzerをインストールして使ってみました。



hackrf_spectrum_analyzer.zipをダウンロードして任意のフォルダーにコピーします。zipファイルを解凍して、hackrf_spectrum_analyzerフォルダーの中にあるhackrf_sweep_spectrum_analyzer_windows.cmdファイルをダブルクリックすると、Windows PowerShellが起動してしばらくするとHackRF Spectrum Anarlzerが立ち上がります。




2.4GHz帯のWiFi電波を受信してみました。右は同じ2.4GHz帯をtinySA ultraで見た画像です。



HackRF Oneは、SDRのソフトウェアツールであるGNU Radioで送信することも可能なのでこれを試してみました。

Raspberry Pi 4 (OS:Ubuntu)にインストールしたGNU RadioにシンプルなFM送信機のフローグラフ(.grc)を入れて動かしてみました。




tinySAでスペクトラムを表示してみました。約-14dBmの出力が出ています。





 Raspberry Pi と HackRF One でFT8受信機を構築する
2024年1月4日
 小型コンピュータ Raspberry Pi 4 (OS:Ubuntu desktop 23.10)とソフトウェアラジオ HackRF OneでFT8受信機を構築しました。

ハードウェア構成は以下のとおり実にシンプルです。Raspberry PiのメインメモリーにはSSDを使用し、モニターには10インチのタッチパネルLCDを使用しました。




アプリケーションソフトは、HackRF Oneの受信に Gqrxをインストールし、FT8 のデコードに JTDXをインストールしました。

GqrxはUbuntuにパッケージソフトがあるのでこれを利用します。

#apt install gqrx-sdr

GNU Radioも同時にインストールされました。




JTDXは「Raspberry Pi (64bit)に JTDXをインストール」の手順でインストールできます。

2024/8 追記 JTDX v2.2.159 のパッケージもありました。WSJTXのパッケージもあります。

#apt install jtdx

#apt install wsjtx




なお、以下のようにGqrxのAudio output設定とJTDXのサウンド入力設定をすると、Raspberry Pi内部でオーディオ信号の受け渡しが行われます。





また、OSをRaspberry Pi OS (64bit) に変更し、正常に動作することを確認しました。

Raspberry Pi OS でのGqrxのAudio outoput設定とJTDXのサウンド入力設定は以下のとおりです。




HackRF OneをワンセグチューナーLT-DT307BLに置き換えて、同様のAudio output設定とサウンド入力設定を行いましたがオーディオ信号の中継ができませんでした。